憲法学 〈1〉 憲法総論

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  • サイズ A5判/ページ数 301,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784641031685
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C3032

出版社内容情報

待望の芦部憲法体系書の第1冊。
「法学教室」で好評連載中の憲法講義ノート(既刊の講義ノートI)に憲法改正部分を書き下し,
東西冷戦後の状況変化,PKO法等をあらたに加筆する。
格調高く,明快な筆致,豊富で詳細な文献のフォローによる憲法総論の決定版。

   《主な目次》
第1編 憲法総論
第1章 憲法の意味
 1節 実質的意味と形式的意味
 2節歴史的憲法概念
 3節 憲法の分類

第2章 憲法規範の特質
 1節 自由の基礎法
 2節 国の最高法規
 3節 最高性を確保する手段

第3章 憲法の構造
 1節 憲法の規範的構造
 2節 憲法の規範的構造の基礎原理
 3節 憲法の機能的構造

第4章 日本憲法史
 1節 日本国憲法制定の原因
 2節 日本国憲法成立の経緯
 3節 日本国憲法成立の法理

第5章 日本国憲法の基本原理
 1節 基本原理とその表明形式
 2節 基本原理の概説

第6章 国民主権
 1節 主権の観念
 2節 主権の性格
 3節 主権の保持者

第7章 平和主義
 1節 憲法における平和の原則
 2節 第九条の規範的構造
 3節 安保体制と第九条

目次

第1編 憲法総論(憲法の意味;憲法規範の特質;憲法の構造;日本憲法史;日本国憲法の基本原理;国民主権;平和主義)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たか

7
名著なんだろうけど初心者には難解だ。ただ文体自体は読みやすい。2019/08/14

北条ひかり

3
9時間35分。カセットテープ。名古屋市鶴舞中央図書館点字文庫と音訳者さんに感謝。学生時代以来の再読。芦部先生の本は、憲法→憲法判例を読む→演習憲法→憲法学1・2・3を読むようにと指示されていた。憲法総論部分は、法解釈学的にはあまり問題がないため、司法試験組はスルーしたものだったが、久しぶりに読み直してみると面白い。憲法成立過程については、古関彰一「日本国憲法の誕生」(岩波現代文庫)が改訂されているので、それも読んでおくと完璧だろう。2016/10/23

ただの人間

1
憲法総論の分野について、国内外の歴史や時々の学説の流れを引きつつ論じていく。憲法の意味についてただの概念的な分類にとどまらない実質的な意義を持たせようとしたり、戦後の時代の中で憲法規範の持つ意味を追求しようとするなど、岩波憲法とは違い、石川健治が「価値に満ち満ちた」と評した所以を感じさせる内容になっている。全編にわたって、個人の尊重を特に重視し、そこに絡めた検討が行われている2020/11/30

びーちゃん

1
学説と判例の展開を見ながら憲法学史を説明しつつ,自説を述べる。90年代憲法学の到達点を示したものといえる。最近の憲法学の議論は,芦部説を前提にして,それを発展,批判又は再構成したものが多い。この本は,憲法学者にとってのタネ本的意味がある。ゆえに,最近の憲法学の議論を理解するためには,この本は必読である。惜しいのは未完に終わったこと。統治を出して欲しかった。評価52011/07/23

Tad

0
前半は、憲法規範、構造などの総論。後半は日本国憲法にフォーカスしつつ日本憲法史、平和主義など。 後半が特に興味深く読めました。極めて制約的な状況下で、GHQや幣原氏が如何に現行憲法を作り上げようとしたのか、その努力の大きさが感じられます。特に明治憲法からの連続性や天皇制の維持をどのように担保するのかといった点については苦労されたのだと思う。 目下、押し付け憲法論なるものが存在しますが、当論が依拠するファクタは否定できないものの、それ自体を憲法改正の全面的な論拠とすることはバランスを欠いた発想だと感じた。 2017/06/29

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