出版社内容情報
実体租税法とりわけ所得税法・法人税法に重点を置いた新しい体系書。会社法等他の法分野との 交錯も視野に,学説や判例の蓄積に広く目配りし,最近の税制改正のモデルとされているアメリカ 合衆国の租税法とも比較しつつ,わが国租税法の理論を明らかにする,渾身の力作。
第1編 租税法の体系と基本制度
第1章 租税の意義と原則
1 租税の意義
2 租税法の基本原則
3 租税法の体系
第2章 納税義務の確定手続と納税環境の整備
1 概 説
2 納税義務の成立と確定
3 申告納税制度
4 更正・決定
5 質問検査権
6 推計課税
7 納税環境の整備
第3章 納税義務の履行・消滅
1 納税義務者
2 租税の納付
3 徴収納付制度
4 納付の期限
5 納付税額の還付
第4章 租税争訟
1 概 説
2 租税不服審査
3 租税訴訟
第2編 所得課税
第5章 所得税法
1 総 説
2 所得の定義
3 非課税所得
4 所得の分類と所得税の基本的仕組み
5 各種の所得
6 所得の年度帰属
7 必要経費
8 損益通算と損失の繰越
9 所得控除と税額控除
10 所得の帰属と家族の課税単位
第6章 法人税法
1 法人税の根拠と法人税・所得税の統合
2 法人税の納税義務者
3 法人所得の計算
4 法人税額の計算
5 法人組織の設立・運用・変更
6 特殊関係法人の課税問題
7 国際課税
内容説明
組織再編税制・連結納税制度の創設にたずさわった研究者による、法人税法の詳細な論述。近時の税制改正のモデルとされるアメリカ租税法にも多く言及。研究者、学生、租税実務家に必携の書。
目次
第1編 租税法の体系と基本制度(租税の意義と原則;納税義務の確定手続と納税環境の整備;納税義務の履行・消滅;租税争訟)
第2編 所得課税(所得税法;法人税法)
著者等紹介
水野忠恒[ミズノタダツネ]
1951年6月東京生まれ。1975年3月東京大学法学部第一類(私法コース)卒業。東京大学法学部助手を経て1978年11月東北大学法学部助教授(租税法担当)。1992年4月東北大学法学部教授。1994年4月早稲田大学法学部教授。1997年4月一橋大学法学部教授。1999年4月一橋大学大学院法学研究科教授、現在に至る。この間、1982年6月より1984年8月まで、アメリカ合衆国ハーバード・ロースクール(インターナショナルタックスプログラム)、および、カリフォルニア大学(バークレイ)ロースクールに留学。現在、政府税制調査会委員(法人課税小委員会委員長)、国税審議会委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。