源氏物語 両義の糸―人物・表現をめぐって

源氏物語 両義の糸―人物・表現をめぐって

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  • サイズ A5判/ページ数 333,/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784640310217
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3093

内容説明

『源氏物語』の謎と魅力を明かすものは、怨みと祈り、巫女性と遊女性、恋と道心など、「引き裂かれたもの」のきらめきを発見することだ―。古代的豊饒を担い現代に語りかけ続ける物語としての『源氏物語』の心性に憑き自己の感性を凝らして、作品に織り成された両義の糸を手繰り寄せようと試みた。精錬の文章による彫心の意欲的研究。

目次

源氏物語 両義の糸(光源氏の御祖母―二条院の出発;遊女・巫女・夕顔―夕顔の巻をめぐって;若紫の巻をめぐって―藤壺の影;六条御息所考―「見る」ことを起点として;光源氏の邸―二条東院から六条院へ;朝顔の巻の読みと「視点」;紫の上への視角片々;『源氏物語』の「桜」考;宇治の阿闇梨と八の宮―道心の糸;「道心」と「恋」との物語―宇治十帖の一方法;幸い人中の君;「あはれ」の世界の相対化と浮舟の物語)
『枕草子』の表現(『枕草子』日記的章段の「笑い」をめぐって;『枕草子』の美意識)

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