出版社内容情報
目次 地蔵菩薩と地蔵信仰(地蔵信仰の源流と地蔵菩薩/地蔵菩薩像の変遷ほか)地蔵信仰の展開(日本貴族社会における地蔵信仰の展開ほか)地蔵信仰と民俗(本邦シャマニズムの変質過程/地蔵と雨乞ほか)
内容説明
今日、中国や朝鮮では、弥勒や観音の信仰は深く滲透し現在でも生命を保ちつづけているにもかかわらず、どうしたことか地蔵の信仰はまったくといっていいくらい影をかくしている。それに反し、わが国の盛況と繁栄は驚くほど対照的である。いったいこれはどうしたわけなのだろうか。その神秘の扉を開く鍵は、これを受容吸収して血となし肉となしたのみならず、新しい多くのスタイルを創出した日本側の事情にある。とくに民衆の力によるところが大きい。その点を明白にすることが日本宗教史の重い課題だといえる。
目次
第1篇 地蔵菩薩と地蔵信仰(地蔵信仰の源流と地蔵菩薩;地蔵菩薩像の変遷 ほか)
第2篇 地蔵信仰の展開(日本貴族社会における地蔵信仰の展開;地蔵信仰の伝播者の問題―『沙石集』『今昔物語集』の世界 ほか)
第3篇 地蔵信仰と民俗(地蔵の信仰と民俗;本邦シャマニズムの変質過程―とくに地蔵信仰との習合について ほか)
第4篇 地蔵信仰の研究成果と課題
著者等紹介
桜井徳太郎[サクライトクタロウ]
1917年新潟県に生まれる。1944年東京文理科大学史学科卒業。現在、駒沢大学文学部教授・同文学部長
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