出版社内容情報
近世の海運および内陸水運の実態に即し,徳川幕府の水運機構創出過程と基礎的構造を明らかにする。
【目次】
海運と河川水運
近世河岸の成立と構造
江戸幕府の内陸水運政策
江戸幕府の川船支配機構と流通統制
幕末維新期の内陸水運
内容説明
近世水運の性格と問題点の追求が、本書の課題。同時に、これまで研究の少なかった内陸水運の基礎的な構造を、できうる限り確定しておくという作業も行っている。
目次
第1章 海運と河川水運(東廻り海運と利根川水運;銚子湊の成立と構造)
第2章 近世河岸の成立と構造(近世河岸の成立;上利根川における河岸の成立―上州倉賀野河岸について ほか)
第3章 江戸幕府の内陸水運政策(幕府による城米運輸機構の改革―「御蔵前入用」の成立について;関東における河川運輸機構の成立 ほか)
第4章 江戸幕府の川船支配機構と流通統制(川船奉行・川船改役の研究;大坂地方における諸川船の幕府支配 ほか)
第5章 幕末・維新期の内陸水運(天保期の関東河川水運―とくに河岸衰微の現象について;河川水運における近代化過程)
著者等紹介
川名登[カワナノボル]
1934年千葉県銚子市に生れる。1957年千葉大学文理学部卒業。1962年明治大学大学院博士課程修了。現在、千葉経済短期大学教授
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