出版社内容情報
九州西方海域を巡る技術・疫病・信仰
長崎から五島・天草に広がる「西海」の江戸時代における磁器技術、疱瘡への対応、潜伏キリシタンの動静を中心にそこで繰り広げられたヒトの営みとモノの動きを描き出す。
内容説明
九州西方海域を巡る技術・疫病・信仰―長崎から五島・天草に広がる「西海」の江戸時代における磁器技術、疱瘡への対応、潜伏キリシタンの動静を中心にそこで繰り広げられたヒトの営みとモノの動きを描き出す。
目次
序章 海の十字路
第1章 海を越えた技術―磁器の技―(大陸から伝わる磁器生産技術;窯場の整理統合と陶工追放;原料産地の殖産興業;海を渡る陶石;島と島の交流―五島焼)
第2章 海を跨がる疫病―疱瘡―(天然痘と「無痘地」;疱瘡死者が眠る墓;疱瘡患者と死者のための器;「無痘地」における疱瘡禍;隔離と差別)
第3章 海を渡った信仰―潜伏キリシタン―(海を渡る人々;五島はやさしや土地までも;再移住する人々;キリシタン弾圧と人の移動;墓からみたキリシタンの移住;移住の変化)
終章 周縁海域の交流―内と外―(外界からの技術;水際としての防疫;周縁に潜む信仰;技術、疫病、信仰をめぐる人々)
著者等紹介
野上建紀[ノガミタケノリ]
1964年、北九州市生まれ。長崎大学多文化社会学部教授。金沢大学大学院社会環境科学研究科(博士課程)修了、博士(文学)。専門は歴史(中近世)考古学、陶磁考古学。有田町教育委員会主査(有田町歴史民俗資料館所属)を経て、2014年4月より長崎大学多文化社会学部准教授、2017年4月から現職。長崎県考古学会会長
賈文夢[コブンム]
北京市生まれ。長崎大学大学院多文化社会学研究科博士後期課程。専門は歴史(近世)考古学。天津師範大学卒業、長崎大学大学院多文化社会学研究科(博士前期課程)修了。修士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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