出版社内容情報
日本の「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録決定！
近世酒造業の発展を研究の中心にすえて、その社会経済史的側面と醸造技術史的側面を通して、日本の伝統文化を醸成してきたといっても過言ではない「日本酒」の歴史と推移を追求した記念碑的名著の復刊。
内容説明
日本の「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録決定！！近世酒造業の発展を研究の中心にすえて、その社会経済史的側面と醸造技術史的側面を通して、日本の伝統文化を醸成してきたといっても過言ではない「日本酒」の歴史と推移を追求した記念碑的名著の復刊。
目次
第一章 近世酒造業発展前史
第二章 近世酒造業の技術的基礎
第三章 酒造株制度と酒造統制
第四章 江戸積酒造業の展開と下り酒銘醸地の形成
第五章 灘三郷の台頭と江戸積摂泉十二郷の形成
第六章 灘酒造業の発展過程
第七章 酒造技術と酒造マニュファクチュア
第八章 酒造働人と酒造習俗
第九章 酒造経営と経営収支
第一〇章 海上輸送と樽廻船
第一一章 販売機構と下り酒問屋
第一二章 幕藩体制の動揺と灘酒造業の停滞
第一三章 明治前期酒造業の展開と酒屋会議
著者等紹介
柚木学［ユノキマナブ］
昭和４年石川県金沢市生まれ。昭和２８年関西学院大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。昭和４７年関西学院大学経済学部教授。昭和５７年『近世海運史の研究』で日本学士院賞受賞。平成６年４月関西学院大学学長（～平成９年３月）。平成１０年３月関西学院大学名誉教授。平成１２年４月２１日逝去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
酒造業の発展と分布： 近世の酒屋登録数は342軒・多くが土倉兼営 中心は四条・五条の辻・特に五条坊門の柳酒屋は高品質で評価 技術革新と生産体制： 水車精米の導入により精白度向上→生産効率が↑ 洗米・蒸し・仕込・圧搾の工程確立→効率的な酒造体制 荘園からの年貢米が酒造原料として供給・北野神社の座衆が酒麹の製造・販売独占 経済と流通の変化： 酒造家の請株高データ→近世前期の酒造業の拡大確認 貨幣経済の発展→コスト削減のための労働者規制強化 江戸―上方間の廻船発展→酒専用の輸送船登場→市場への流通効率化2025/02/08
