出版社内容情報
海域アジア・オセアニア・琉球列島の島世界における葬墓制に迫る。
人類が生きていく上で、死者を弔うという行為を避けることはできない。
島世界という適度に孤立し、しかし交流が絶えるわけではなく独自の文化が育まれやすい環境を主に取り上げ、葬送や葬墓制にみられる特徴や共通性について、最新の考古学・人類学・民族学や民俗学に基づき、考究する。
内容説明
海域アジア・オセアニア・琉球列島の島世界における葬墓制に迫る。人類が生きていく上で、死者を弔うという行為を避けることはできない。島世界という適度に孤立し、しかし交流が絶えるわけではなく独自の文化が育まれやすい環境を主に取り上げ、葬送や葬墓制にみられる特徴や共通性について、最新の考古学・人類学・民族学や民俗学に基づき、考究する。
目次
第1部 イントロダクション(島世界へ移住したサピエンスと葬墓制)
第2部 東南アジアの島世界における葬墓制―複葬・棺葬・崖葬墓(更新世後期―完新世中期における海域東南アジアの葬墓制;フィリピン中部地方と南部地方における金属器時代の甕棺葬 ほか)
第3部 オセアニアの島世界における葬墓制―土葬・水葬・舟棺(副葬品からみる先史オセアニアの葬墓制;ミクロネシアにおける先史時代の葬墓制―マリアナ諸島を中心に ほか)
第4部 琉球の島世界における葬墓制―複葬・棺葬・崖葬墓(琉球列島崖葬墓文化―更新世から現代まで;琉球列島先史時代葬墓制からみた埋葬習俗における性差 ほか)
第5部 東アジアの島世界における葬墓制―土葬・複葬・棺葬(縄文時代の葬墓制概観;台湾における葬墓制の諸相―俯身葬を中心に ほか)
結部(島世界における葬制の起源とその発展史)
著者等紹介
小野林太郎[オノリンタロウ]
1975年島根県生まれ。上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻修了。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員(PD/国立民族学博物館)、日本学術振興会海外特別研究員(オーストラリア国立大学)、東海大学海洋学部海洋文明学科・准教授等を経て、国立民族学博物館学術資源研究開発センター・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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