内容説明
7世紀から8世紀にかけて、日本列島に中央集権国家が構築された。その真の意味を、近年、格段に深化した古代都城そして古代山城についての知見を手がかりに、日本古代考古学、都城制研究の泰斗・井上和人が説きあかす。旧来の誤った歴史観から脱却した、新たな古代史像が見えてくる。
目次
1章 日本列島古代中央集権国家の構築と王宮・都城
2章 七世紀代における都城・王宮の展開と日本古代国家の構築
3章 日本古代都城の源流
4章 日本列島古代山城の軍略と王宮・都城
5章 「飛鳥の道路遺構と方格地割」説批判
6章 平城京下層中ツ道の検証
7章 平城京造都史論
8章 古代の都城における門形制の展開
9章 平城京をよみがえらせた人々―北浦定政・棚田嘉十郎伝論
10章 唐長安城(隋大興城)形制規格復元試論
11章 越南河内昇龍皇城遺跡の宮殿遺構―ベトナム・タンロン皇城遺跡の保護に関する国際協力
著者等紹介
井上和人[イノウエカズト]
1952年大分県に生まれる。1974年東京外国語大学卒業。1976年東京大学文学部考古学科卒業。奈良国立文化財研究所研究官、文化庁文化財調査官、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所副所長、明治大学大学院特任教授を経て、奈良文化財研究所名誉研究員、公益財団法人東洋文庫客員研究員、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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