内容説明
歴博年代の提唱より15年。東西両地域の結節点であり、その後の日本列島の中心地となっていく近畿。初期農耕集落、弥生社会の形成過程についての考古学研究の最前線をまとめる。本書で展開する所論は、すべて近畿からの新しい試みである。
目次
序章 近畿地方弥生集落における初期農耕化をめぐる諸問題
第1章 時間軸をめぐる問題と遠賀川空間の展開
第2章 生産構造の諸画期からみた近畿地方の初期農耕社会
第3章 農耕集落形成過程の地域的分析
第4章 初期農耕集落の発達と複雑化をめぐるモデル論の展開
結章 近畿初期農耕社会の成立にみられる諸変動と画期
付章 遠賀川文化圏を訪ねて―調査・研究活動の歩み
著者等紹介
森岡秀人[モリオカヒデト]
関西大学大学院非常勤講師・(公財)古代学協会客員研究員。1952年兵庫県神戸市生まれ。関西大学文学部史学科(考古学・日本史専修課程)卒業。1974~2017年の43年間、芦屋市教育委員会・芦屋市立美術博物館・芦屋市史編集室に勤務(兼務・再任用を含む)。現在、古代学研究会代表・古墳出現期土器研究会会長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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