内容説明
平等的社会から階層化社会まで多様な変異をみせる北米ノースウェストの狩猟採集社会における社会経済的格差の起源と形成過程を民族誌から追究するとともに、先史集落遺跡の現地踏査と地理情報システム(GIS)から定住的狩猟採集民の資源利用と集落立地を分析する。
目次
第1章 狩猟採集社会における「首長」層の民族誌的研究(ノースウェストの人類学的枠組;ノースウェストの先住民社会:「首長」層の機能と多様性)
第2章 定住的狩猟採集民の資源利用と集落研究(ミッドフレーザー(Mid‐Fraser)地域の概要
民族誌に基づくリルウェットの集落、資源利用、及びテリトリー
サケ漁と加工・保存に関するポリティカル・エコノミー
カナディアン・プラトーにおけるコンフリクトの性質
カナディアン・プラトーの先史時代概略
ミッドフレーザー地域における先史時代後半期の集落遺跡
ミッドフレーザー地域における先史集落遺跡の適地性
ミッドフレーザー地域における大規模な遺跡の防御性)
著者等紹介
坂口隆[サカグチタカシ]
2001年國學院大學大学院博士課程後期修了、博士(歴史学)。現在、北海道大学アイヌ・先住民研究センター客員研究員、早稲田大学先史考古学研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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