内容説明
アヘン戦争やペリー来航予告に関する情報が、幕末の日本社会に与えた影響を丹念に検証した名著、装いも新たに刊行!!巻末の翻刻史料はさらなる校訂により精度を増し、日本史のみならず、東洋史、西洋史、思想史、書誌学、図書館学(文庫学)、瓦版、浮世絵や情報学などの観点からも、必携の一書。
目次
序 問題の所在―吉田松陰の書簡を手がかりに
第1部 開国前夜における幕府・諸藩・庶民の「情報活動」(アヘン戦争情報の伝達と幕府・諸藩の「情報活動」―伝達初期における衝撃度の検討を中心に;「ペリー来航予告情報」と幕府の「情報活動」;開国前夜における庶民の「情報活動」―嘉永三年板行「きたいな名医難病療治」にみる民衆の為政者像;海外情報と幕府・諸藩・庶民の「情報活動」―近世初期から開国前夜にかけての情報環境;ペリー来航直後の「情報活動」の一事例―明海大学図書館蔵「魯西亜船渡来一件」)
第2部 幕末の海外情報と個別領主等の「情報活動」(御三家筆頭徳川慶勝の海外情報研究;九州外様大名黒田長溥と海外情報;ペリー来航直前における伊達宗城の「情報活動」(改訂増補版時追加収録)
アヘン戦争からペリー来航へ―老中内用役鷹見泉石の資料から)
結び 「ペリー来航」と「情報活動」
著者等紹介
岩下哲典[イワシタテツノリ]
1962年長野県塩尻市北小野生まれ。1994年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。2001年博士(歴史学、青山学院大学)。明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授(大学院応用言語学研究科教授兼担)を経て、東洋大学文学部史学科教授(大学院文学研究科教授兼担)。徳川林政史研究所特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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