内容説明
山岳信仰の霊場と仰がれる北陸の白山を開創したと伝えられる奈良時代の僧泰澄について、伝記諸本の比較検討、泰澄ゆかりの福井県越知山周辺の考古学的検討を通して、その足跡と信仰の実態に迫る。
目次
第1編 『泰澄和尚伝記』と関係諸伝の成立過程(研究史と諸本の検討;『元亨釈書』『真言伝』所収泰澄伝の検討 ほか)
第2編 古代越知山信仰の諸相(福井県大谷寺遺跡の成立に関する一考察;越知山山岳信仰の遺跡群―大谷寺遺跡を中心に ほか)
第3編 古代白山信仰の成立と展開(越知山・白山一体観の信仰に関する一考察;古代白山信仰の考古学的検討―『泰澄和尚伝記』の風景を求めて)
終編 泰澄は実在したのか(泰澄の思想と信仰―『根本説一切有部毘奈耶雑事』巻第二一の検討を中心に)
著者等紹介
堀大介[ホリダイスケ]
1973年、福井県鯖江市生まれ。2006年、同志社大学大学院文学研究科博士課程後期退学。博士(文化史学)。専門は日本古代史。現在、越前町織田文化歴史館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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