内容説明
縄文時代に巨大な内湾を形成していた霞ヶ浦の貝塚から生業活動と社会の特性を考える。陸平貝塚・上高津貝塚などの霞ヶ浦の湖岸貝塚の調査・研究を集成。関東地方の東京湾東岸・奥東京湾などを含め、文化資源としての貝塚の多様なあり方と地域性を考える。本シリーズの総括として、貝塚研究のあゆみを議論した座談会。
目次
第1章 古鬼怒湾における貝塚研究のあゆみ(霞ヶ浦の貝塚研究史;陸平貝塚に学ぶ)
第2章 霞ヶ浦の貝塚(大谷貝塚を掘る;陸平貝塚の形成過程;上高津貝塚の研究;製塩活動の展開と霞ヶ浦の地域社会;湖岸の地形発達と遺跡形成)
第3章 資源利用と縄文社会(動物遺体からみた霞ヶ浦の貝塚の特徴―陸平貝塚の調査成果を中心に;余山貝塚の漁労活動―漁具生産と魚類資源をめぐる集団間関係;余山貝塚の生業活動―骨角貝器の大量生産遺跡の出現背景)
第4章 地域の文化資源としての貝塚(上高津貝塚の遺跡活用;かってあそんでひろがって―陸平貝塚の活用事例)
第5章 座談会 関東地方の貝塚研究
著者等紹介
阿部芳郎[アベヨシロウ]
1959年生。明治大学文学部教授。明治大学日本先史文化研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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