内容説明
本講座が目的とするのは、主として古墳時代から律令体制の終末にいたる時期の畿内地域と畿内制について、その形成・展開の様相を跡づけ、さまざまな側面からその歴史的特質を解明することである。第1巻「畿内制」では、畿内の制度的な枠組み、支配層集住と人民統治の様態を明らかにする。それとともに中国・朝鮮の畿内制について比較史的考察を試みる。
目次
総説
第1章 畿内という枠組み(古代畿内の地理的環境;畿内制とウチツクニ ほか)
第2章 支配層の集住(大王・天皇とその一族;畿内の古代豪族 ほか)
第3章 畿内の統治(京・畿内の人民統治;畿内の国郡司と受領 ほか)
第4章 東アジアの畿内制(古代中国の畿内制;新羅の畿内制)
著者等紹介
広瀬和雄[ヒロセカズオ]
1947年京都市生まれ。大阪府教育委員会、大阪府立弥生文化博物館勤務ののち、奈良女子大学大学院教授。国立歴史民俗博物館名誉教授
山中章[ヤマナカアキラ]
1948年京都市生まれ。三重大学名誉教授
吉川真司[ヨシカワシンジ]
1960年奈良県生まれ。京都大学助手、同助教授(准教授)を経て、京都大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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