内容説明
韓半島や中国大陸との交流の舞台・対馬海峡。近年の研究成果をもとに、自然環境や気候変動の影響、祭祀の系譜、玄界灘と神話、社会の様相、国家の成立など、多角的視点から論じ、対馬海峡と宗像の古墳文化を考える。
目次
第1章 海と人の交流史(人が海を渡ること、いにしえの旅;古代の韓国と日本の交流史)
第2章 対馬海峡と古墳文化(対馬海峡の成立と日本海の海面変動;年縞を軸とした環太平洋文明の研究拠点;国家権力と海上交流)
第3章 古墳時代の宗像(宗像、沖ノ島を基点とする直線配置;海の道と古墳時代後期の社会;玄界灘と宗像神・胸形君;日本における祭祀の時空と社殿の成立―宗像神社をめぐって)
第4章 古墳時代の北部九州―アジアの国々とどのような交流をしていたのか
著者等紹介
安田喜憲[ヤスダヨシノリ]
1946年三重県生まれ。東北大学大学院理学研究科修了。理学博士。広島大学総合科学部助手、京都大学大学院理学研究科教授(併任)、フンボルト大学客員教授、国際日本文化研究センター教授、東北大学大学院教授などを歴任。現在、立命館大学環太平洋文明研究センター長、ふじのくに地球環境史ミュージアム館長、国際日本文化研究センター名誉教授、スウェーデン王立アカデミー会員。環境考古学の確立で紫綬褒章受章
西谷正[ニシタニタダシ]
1938年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。文学修士・名誉文学博士(韓国)。奈良国立文化財研究所、福岡県教育委員会、九州大学教授などを歴任。現在、海の道むなかた館長、九州歴史資料館名誉館長、糸島市立伊都国歴史博物館名誉館長、九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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