内容説明
全員キリシタンから全員仏教徒へ。近世長崎キリシタンの栄光と悲劇の60年の歴史を余すところなく描き出す。附考で長崎出土の花形十字文軒丸瓦の分類・出土地などから、その使用年代、キリスト教各会派による使用瓦の違い等を考察する。
目次
第1部 近世長崎キリシタン六十年の歴史―全員キリシタンから全員仏教徒へ(長崎はじまりの三十年間―大村領から教会領、そして秀吉領へ;徳川初期の長崎キリシタン;宣教師・同宿・宿主が殺される時代の到来;キリシタンであるだけで罰せられた三年間;最後の結末とその後の長崎)
第2部 附考 キリスト教会の瓦―長崎と鹿児島の花形十字文軒丸瓦を中心として(キリシタン墓碑の花形十字文と軒丸瓦の花形十字文の分類;長崎の教会の年代と各教会の瓦葺年代;長崎の教会の位置と花形十字文軒丸瓦の出土地;長崎における花形十字文軒丸瓦が語るもの;鹿児島城二之丸出土の花形十字文軒丸瓦;島津藩士の姑カタリーナの信仰;組み合う軒平瓦など)
著者等紹介
山崎信二[ヤマサキシンジ]
1948年生まれ。広島大学大学院文学研究科修士課程修了。独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所都城発掘調査部副部長、同研究所副所長等を歴任。2009年3月退職。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。