内容説明
この地方の博物館・美術館に収蔵されている発掘資料と美術・文学作品の数々は、南ロシアのステップに繰り広げられた二千数百年の歴史の重みと魅力を雄弁に語りかけてくる。
目次
序章 モスクワからアゾフへ
第1章 アゾフ―南ロシアの歴史的重要都市
第2章 古生物学、考古学研究・発掘現場から
第3章 ドン・コサック
第4章 タガンログとプリモールカ
第5章 釣り、狩り、そして剥製
第6章 ウクライナとの国境
第7章 真冬のドン地方
第8章 黒海北岸に栄えたボスポロス王国
著者等紹介
鴨川和子[カモガワカズコ]
東京浅草生まれ。1972年モスクワの民族友好大学卒業、1979年民族友好大学研究生、1980年から85年まで大学院生としてソ連邦科学アカデミー民族学研究所でP・プチコフ教授、S・ワインシュテイン教授に師事。1985年同研究所で学位(D.ph)取得。専門分野―ロシア少数民族、歴史、文化などノーボスチ通信社東京支局記者、新潟ロシア村・マールイ美術館館長、ユーラシア学術・文化研究所所長、現在フリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みるこおら
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南ロシアの博物館員や考古学者にインタビューしたり、コサックの歴史や古墳発掘調査の様子を伝えたり、ロシア民族学者としての仕事の部分と、ロシア人の仕事仲間とのプライベートな南ロシア地方滞在記、どちらもきれいな写真がたくさん載っていて、「いちどは行ってみたい場所」に南ロシアが追加されました。2015/12/06
葉
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川辺、デルタ、馬、村、耕地、沼、海、クルガン出土物、カラー写真付き。アゾフ海の東側。スキタイ文化と、サルマタイ文化が少し、他は中世〜近代まで。 クラスノダール地方のサルマタイ文化の詳細は少ない。 写真あり、土地の風景や温度、湿度の感覚あり、自分にとっては良書。2025/06/05