内容説明
中国古代都城研究の新たな視点と研究法。文献史料、考古学・地理学に加えて衛星画像・衛星地図・航空写真を駆使し、後漢から南北朝期に至る洛陽城・許昌城・〓(ぎょう)城・建康城・平城を対象に、城郭に囲まれた都城本体のみならず、都城と密接に関係する地域空間を検出し、その性格・地域相・時代相を明らかにする。
目次
第1章 洛陽八関とその内包空間―漢魏洛陽盆地の空間的理解に触れて
第2章 洛陽盆地における漢魏遺址の立地
第3章 漢魏洛陽城の現状と水文をめぐる問題
第4章 漢魏洛陽の変遷と金〓(よう)城―建康との比較において
第5章 漢魏の都城“許昌”
第6章 〓(ぎょう)城が有する都市空間
第7章 六朝建康の都市空間
第8章 鮮卑の都城“平城”
著者等紹介
塩沢裕仁[シオザワヒロヒト]
1960年、山梨県甲府市生まれ。法政大学大学院博士後期課程単位満了退学。京都大学博士(人間・環境学)。現在、法政大学文学部准教授、東京大学東洋文化研究所特任研究員、東洋文庫研究員。環境学を基調とした中国の歴史地理、考古学を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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