内容説明
旧石器時代~近世まで、日本や世界のムシの化石から、その時代に生きた人々の生活環境を復元する。
目次
1 寒さにふるえた北の狩人
2 躍動する縄文人
3 悪臭漂う弥生ムラ
4 火山灰に埋もれた田んぼ
5 古代―地方都市の賑わい
6 中世農民のフロンティア魂
7 信長の米倉
8 大名屋敷の台所
9 アンコール文明と長江文明を探る
10 日本にゾウがいたころの昆虫化石
著者等紹介
森勇一[モリユウイチ]
1948年愛知県生まれ。三重大学大学院生物資源学研究科博士課程修了。博士(環境史学・昆虫生態学)。愛知県立津島・明和・津島東高等学校教諭、愛知県埋蔵文化財センター課長補佐、国際日本文化研究センター共同研究員・同客員准教授などを経て、現在金城学院大学薬学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
4
虫が大の苦手だが、新聞の書評があまりにも面白そうだったので読んでしまった。地層から発掘された虫の死骸で、集落の規模、産業、気候等を知る手掛かりになる。三内丸山の住民が酒を飲んでいたこと、アンコールトムの環境維持システムは未解明だがおそらく驚異的であること、とある屋敷跡では、夏の晩わずか数日灯火が灯っていたことまでもが、虫の種類でどんどんわかってしまうんだな。ギョッとさせられる写真は無いに等しいので、虫が苦手でもけっこう大丈夫ですよ(と油断させてみる)。2012/12/18
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