内容説明
紀元前後の弥生時代―中部高地に展開した「赤い土器」文化圏の背景にあるものは―。磨製石器の生産と流通からみたムラとムラのネットワーク、青銅器・鉄器とそれを模した石製品が語る祭りとその系譜、土器・石器や墓からみた「シナノ」北南の相違とその推移―等、前方後円墳出現以前の地域社会の動態を浮き彫りにする。
目次
赤い土器のクニの誕生―弥生のムラとクニの考古学
米づくりの受容にみる信州の北南
石器に弥生の社会を読む
武器形石製品と弥生中期栗林式文化
中部高地における中期から後期の地域的動向
箱清水式土器の文化圏と小地域―地域文化圏の動静
天竜川水系の弥生のムラとクニ
中部高地における円・方丘墓の様相
著者等紹介
川崎保[カワサキタモツ]
長野県埋蔵文化財センター調査研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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