内容説明
わが国の民俗芸能の実態を国際的視点で検証。無形文化遺産保護のための未来に向けた提言。本書では、民俗芸能を「村の踊り」としてとらえ、その性格・特徴、研究史、現状、…などを縦横に論じている。あわせて、国内外での豊富な調査研究をもとに、「村の踊り」を広くユーラシア大陸のそれらと比較し、民俗芸能の本質を明らかにした。
目次
第1章 日本の村の踊りと暮らし(日本の村の踊りを訪ねて;この半世紀の日本の村の踊りと暮らし;日本の村の踊りのイベントの諸相;日本の村の踊りへの文化財(無形)保護施策の変遷)
第2章 国際的に動き出した無形文化遺産保護の課題―二つの国際フォーラムで感じたこと(日本の無形文化遺産存続の危機と保存の努力;国際的な保存努力における個別の課題のいくつか)
第3章 日本・中国・ロシア・中央アジアほかの村の踊りの昔(口頭伝承;身体伝承;祭り行事伝承)
第4章 人はなぜ歌い踊るのか
著者等紹介
星野紘[ホシノヒロシ]
1940年(昭和15年)、新潟県に生まれる。京都大学文学部卒業。文化庁主任文化財調査官、国立東京文化財研究所芸能部長などを経て、現在、東京文化財研究所(独立行政法人国立文化財機構)名誉研究員、成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。