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内容説明
英人チャールズ・ベルグレイヴ卿は、第2次大戦を挟む31年間、ペルシア湾岸のバーレーン国顧問官を務めた。湾岸アラブ国の支配者たちと近代化を進めた筆者の眼を通して、アラブ社会の伝統と文化、激動する中東情勢の本質が解き明かされる。現代のアラブ世界を理解するための好著。
目次
バーレーンへ
シェイフ・ハマド
裁判所と警察の整備
ペルシア湾の真珠採り
バーレーンの結婚事情
巷の賑わい、野外の楽しみ
原油が「上がってきた」
シェイフの訪英、バーレーンの近代化
時代は変わる
VIPたちを迎えて
シェイフ・ハマドの死
シェイフ・サルマーン
第二次大戦後の日常生活
政治意識の萌芽
ズバーラ問題
「福祉国家」とは何か?
湾岸航空
エリザベス女王即位す
サファール月を燃やし尽くす
「上級幹部委員会」
トラブルの火種はいくらでもある
デイリーのように賢くない英国人
「国民連合委員会」ナポレオンの島へ
さらば真珠の島
著者等紹介
二海志摩[フタミシマ]
1950年、山形県生まれ。東京教育大学文学部卒業、同大学院修了。考古学専攻。西アジア、特に湾岸の古代文明に関心をもち、主にバーレーン、カタルなどで古代遺跡の研究・調査を行なってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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マイアミ
3
★★★★ イギリス人のチャールズ・ベルグレイブがバーレーン国王の右腕・顧問官として働いた1926年~1957年までの31年間が綴られいた。後の時代の人々にとっては歴史書ともいえるが、書き留めておいた日記を書籍化した自伝という感じなので、文書に堅苦しさはなく、どう感じてどう行動したのかが率直に語られているのでバーレーンに興味はなかったが楽しく読めた本だった。世界のどこかで誰かが何かしらの記録を残しているのだなと、感慨深くなり、自分も現代の歴史を見つめている証人なのだと思った。2021/02/13
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