内容説明
台湾への唱歌教育導入における伊沢修二の役割、唱歌教育に関する法令の変遷、教員の唱歌教育に対する認識、唱歌教材の郷土性の問題などを論ずる。
目次
第1章 伊沢修二と植民地台湾の学校唱歌の成立(1895‐1897)(台湾教育の始まりから唱歌教育の実施まで;伊沢修二が台湾に唱歌教育を導入した理由;結び)
第2章 台湾総督府制定学校唱歌要旨の変遷(初等教育における唱歌要旨についての考察;師範教育における唱歌規程についての考察;結び)
第3章 明治期の雑誌記事からみた唱歌教育の模索(『国語学校校友会雑誌』に掲載された唱歌教育関係の記事;『台湾教育会雑誌』からみた唱歌教授の思想と実態;結び)
第4章 唱歌教科書についての考察―台湾総督府出版の唱歌集を中心に(台湾総督府第1期教科書『公学校唱歌集』(1915)の出版経緯―一条慎三郎との関わり
第1期教科書『公学校唱歌集』(1915)の特徴
台湾総督府第2期教科書『公学校唱歌』(1934-35)の成立過程
第2期教科書『公学校唱歌』(1934-35)の特徴
結び)