内容説明
江戸文学の多くが遊里を舞台に描かれているように、遊里は江戸庶民文化の繁栄にも大きな影響を与えた。遊女の歴史から遊里の制度と掟、心中立、始末紙と用心紙、下刈り、偽交、さらには手練手管の数々まで。不遇な境遇にありながらも力強く生きる遊女の生活と、生き抜くためのしたたかな知恵を詳細に描き出す。
目次
遊女・売女の社会的地盤(遊女とあそびめ;売春の歴史と形態 ほか)
徳川幕府の売女政策(幕府の政策と吉原遊廓;遊里と支配奉行 ほか)
遊女の生活(廓の生活)
手練手管(勤めの手管;諸わけ ほか)
遊里と遊客(吉原通い;遊里風俗 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たけはる
10
小説の資料用。だいぶ他で読み、真新しい内容が減ってきました。それでも付箋はベタベタつく。2020/09/20
mami
1
カレー代くらい? うむむ。。。 やっぱり興味深い世界2013/07/26
kizz
1
資料かな。江戸の風俗と読み合わせたので面白かった。なるほどって感じ。2009/01/17
mame
0
もうちょっと濃くてもいい2008/05/16
momen
0
江戸の遊郭のシステムや幕府政策、客に対する商売のハウツーをまとめた本。下賤なエロコンテンツではなく、歴史として遊郭と遊女を取り巻く環境がどのような経緯を辿り、遊女はどのように商売をしていたのかを解説する真面目な歴史の本。昔の本ゆえ記述や言葉遣いの古いところはあるが、全体としてわかりやすく参考資料一覧もついていて便利。遊郭のシステムや遊女の暮らしだけでなく、その背後にある男女の性に対する行動・思考の差も透けて見え、現在の社会問題とも繋がりえる。過酷な暮らしの中客をあしらわなくてはいけない遊女の苦労がわかる。2025/01/22