出版社内容情報
日野原重明先生推薦!
人は誰もが老い、病み、やがて死を迎えます。
本書には、誰もが心やすらかに、すこやかな最期を迎えるための智慧と教えが示されています。
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第一章 死が近づいてくる…五つの自我
一、原理が自分のことになる
二、死に直面したときの五つの自我
1.生理的自我…体からくる混乱
2.社会的自我…仕事・経済・家族の心配
3.生命的自我…断絶から連続へ
4.哲学的自我…自分を問われる
5.宗教的自我…神仏への期待とおそれ
第二章 痛みと仏教の智慧…痛みと仏教の智慧
一、痛みの医学的的特性
二、痛みの機序
三、痛みの特性
四、痛みは感じる系と解釈する系からなる
五、痛みと情緒
六、仏教で見る苦痛の種々相
1.身授と心授
2.「断末魔」の苦
3.死苦の想像
4.苦痛を智で転換する
七、お釈迦様の問題解決法
第三章 希望と諦め…病人の自然回帰感情
一、身内意識と薬を飲まなくなる…日本人の治療行動と自然回帰
二、俺は悪いことをしたのか…生命観と治病論の構造
三、希望と諦め…自然に帰る願望の二面性
四、トラブルと成仏…病人・死者の正義回復
五、神仏は許してくれている…人間界の悪を圧倒する真実
六、命の永遠性…循環する生命観
第四章 祈りと心をひらく言葉…祈りの重層性
一、祈る患者…「藁をもつかむ」から深まる心
二、祈りの機能…「藁をもつかむ」から「悟り」まで
三、そこが人生修行の場…心をひらく言葉
第五章 仏教の知恵…わたしはこんな風に看護されたい
一、仏教的視点から見たターミナル・ケア私論
二、「無為」な時間を味わえる入院
三、仕事と看護とどちらが大切ですか
四、看護の功徳
五、看病の方法
六、日本仏教の看護学
七、病院と結果へのこだわりを超える
八、死後の世界をどう受け止めるか
九、意識の深いところでやすらかに呼びかける
十、見舞客への助言
十一、緩和ケア病棟承認施設におけるホスピス
第六章 老いと仏教の生死観…喪失と心の自由
内容説明
人は誰もが老い、病み、やがて死を迎える。本書には、誰もが心やすらかに、すこやかな最期を迎えるための智慧と教えが示されている。
目次
第1章 死が近づいてくる―五つの自我
第2章 痛みと仏教の智慧―苦しみを観察する
第3章 希望と諦め―病人の自然回帰感情
第4章 祈りと心をひらく言葉…祈りの重層性
第5章 看護智恵―私はこんなふうに看護されたい
第6章 老いと仏教の生死観―喪失と心の自由
第7章 命の自己決定―生きている限り輝きたい
著者等紹介
中野東禅[ナカノトウゼン]
1939年(昭和14年)静岡県生まれ。駒沢大学大学院修士課程修了。曹洞宗教化研究所・研修所員終了。曹洞宗教化研修所講師、主事。駒沢大学講師(非常勤)。大正大学講師(死生学、生命倫理。非常勤)。医療と宗教を考える会・世話人、等歴任。現在曹洞宗総合研究センター教化研修部門講師、武蔵野女子大学講師(死生学。非常勤)、京都市・竜宝寺住職。「ナムの会」副総務。「儀礼文化学会」評議員など
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