内容説明
スポーツとも演劇ともつかぬスペクタクルを垣間見る瞬間。女性の自己表現の一つとして健気に闘う女子プロレスラーの生きざまのドラマと、それを求めるファンを追う。時代を駆けぬけた少女たちへのエール。
目次
序章 女子プロレス研究の視座
第1章 女子プロレス興行の戦後史
第2章 女性ファンの偶像崇拝
第3章 女子プロレスラーになるということ
第4章 プロレスする身体の獲得過程
第5章 観客論覚書―女子プロレスが演じられる場の力学
著者等紹介
亀井好恵[カメイヨシエ]
1962年群馬県生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程後期在学中。武蔵野美術大学等で非常勤講師を勤める。専攻は民俗学。共訳に「アイルランドの漂泊民」(’93年)がある
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感想・レビュー
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湘南☆浪漫【Rain Maker】
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読みたかった本がようやく安価で。 論文形式での構成で、時代ごとに分かれていたので自分としては振り返りつつ読めたのでよかった。 天野理恵子がフィーチャーされていて、ちょっと嬉しかったり(笑)2017/07/22
りぃ
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80年代・90年代の女子プロレスのスタイルと客層の変化が記されているのが興味深い。乱立する女子プロ団体をまとめるために連盟が作られたのが力道山の初興行の翌年だというのも初耳。執筆された2000年の段階では女子プロ専門の週刊誌もあったが、箱も媒体もどんどん小さくなる中で更なる変化はどう起きているのだろうか。2009/09/12