出版社内容情報
餅正月と餅なし正月の民俗文化論を中心に、餅にまつわる風習に日本人の心と文化を探る。 目次 餅正月をめぐって(民俗世界における餅の意義/雑煮の意味/【ほか】) 餅なし正月をめぐって(餅なし正月の解明/流行神と餅なし正月/【ほか】)
内容説明
なぜ正月に餅を食べるのか。元旦に雑煮を食べない地方もある。餅正月と餅なし正月。餅にまつわる風習に日本人のこころと文化を探る。
目次
序論 民俗学者が餅の向こうにみたもの―柳田国男と坪井洋文
1 餅正月をめぐって(民俗世界における餅の意義―その社会性に注目して;雑煮の意味―家風と女性;モノツクリの象徴―米から金へ)
2 餅なし正月をめぐって(餅なし正月の解明―複合と単一の視点から;流行神と餅なし正月―餅なし正月の多面性(1)
家例からみた餅なし正月―餅なし正月の多面性(2)
作物禁忌からみた餅なし正月―餅なし正月の多面性(3))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
21
餅というか、餅についての禁忌についての本だった。お正月に餅を食べてはいけない地方が存在するという記述にはへーとなった。日本人がいつから餅を食べ始めたかを知りたくて、この本を手に取ったのだが、それについては言及なし。wikiだと古墳時代に蒸し器が畿内に広がり、奈良時代の風土記には餅を矢の的として扱ったら、餅が怒って、鳥になって飛んでっちゃったという記述があるらしいので、そのあたりなのかな??2015/04/14
としちゃん
3
お正月に餅を食べる習慣について知りたくて読みました。そもそも餅は神へのお供え物で、うるち米のは一線を画する。正月に数多くの小餅を作り、神に供えた後、家族一人一人に配る習慣があり、それが年玉の起源。タマは霊魂に通じる。人は年神により人に賜った年玉の餅を食べることで、年頭に生命の更新を図ろうとした。餅を食べる習慣とお年玉が同じものだったとは。餅を食べない地域もあるようだけど、これについては、あまりよくわからなかった。2016/01/02
みそ
0
演習の参考図書用