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出版社内容情報
生徒は受刑者。日本で唯一、世界でも例のない刑務所の中にある中学校。
昭和30年に誕生した刑務所の中の公立中学校、松本市旭町中学校桐分校。そこには義 務教育を修了していない受刑者たちが全国からやってくる。35年の長きにわたり桐分校の教壇に立ち続けた教師が、「学ぶことで人は変われる」と学ぶこと、 生きることの意味を生徒たちに問いかける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
36
★★★★★ 中学を卒業できなかった受刑者を対象にした、松本少年刑務所内に設置されている中学校。今は生徒も少なく高齢化しているのは、日本が豊かになって教育が受けられるってことか。中学卒業資格がないと国家資格の受験もできないのは知らなかった。中学校でも教育は、いろんな意味で社会生活に最低限必要なんだ。最後、努力して卒業した彼らが戻るのが塀の中なのが切ない。2016/02/03
浦井
8
35年に渡り松本少年刑務所内の桐分校で教え続けた角谷氏が、教師生活で印象深かった生徒の言動を記したもの。分校が出来た経緯、一日のスケジュール、年間行事、生徒の年齢の変遷も少し書いてあるが、角谷氏のエピソードが中心。生徒の学力のレベル、教育を受けてどのくらいのことができるようになったのか、どんなトラブルがあったのか、卒業後はどのような生活を送っているのか知りたかったが、そういった記述はほぼない。世界的にもこのような施設は類を見ないということに驚いた。日本にも本校だけ。他国はどうしているのだろう。2015/12/01
星野
4
刑務所に存在する中学校(分校)の、完全ノンフィクション。凄い。これはとても良書。何度かじわじわ涙が滲んだ。インスピレーション刺激されまくり。ぜひもっと詳しく知りたい。2011/12/30
航輝
3
図書館本最近図書館で借りる本の種類が変わってきたような…様々な年齢・経歴・犯罪歴の人々が集まった学校その中で1年学んで夢を持ってそれを目指し更生に励む生徒の成長と辛抱強くみまもり、励まし、入学から卒業まで見送った先生の信頼と絆に感動生徒の成長は読み書きが出来るようになった等学力面だけでなく精神面の成長も各々の作文等からみてとれる入学当初は辞めることを考えていた生徒も自信を持って卒業出来るようになる生徒に自信をつけさせる先生の対応力がスゴい言葉も分かりやすく伝わりやすい言い回し2017/04/21
まどか
2
全国で唯一刑務所の中にある中学校「桐分校」の話。私ももっと「学ぶ事」に対して意欲と感謝を持ちたいと思った。2016/03/13