内容説明
女が主役、男は脇役=広告の世界。現実社会でも女たちは、主役だろうか。―広告から戦後の女と男のありようをとらえ、そこに投影された時代の意識とそれが意味するものをよむ。
目次
第1章 広告からよむ女と男の50年―戦後広告50年のスケッチ
第2章 広告が生む性差
第3章 男と女のシンボル―広告における男女の記号学
第4章 性差別広告
第5章 広告とライフステージ―広告のなかの高齢男女像
第6章 戦後日本のセクシュアリティ―社会・広告・性差
著者等紹介
滝島英男[タキシマヒデオ]
1933年、東京都生まれ。電通勤務を経て、現在、メディア光村専務取締役。論文「コミュニケーションの新しい文法を求めて」(「ブレーン別冊・日本のTVCM I」)「テレビCMとことば」(『日本人とことば』ぎょうせい、1979年)「テレビCM考」(『現代の社会心理』誠信書房、1979年)ほか
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感想・レビュー
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ちひろ
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広告は現実ではないが、現実社会の風潮や欲望を顕著に映し出す。この本はその中でも特に「女と男」(「男と女」ではない)に焦点を当て、商品化される女性、それに声を上げる女性、戦後の時代の力強く元気な女性、男性を商品化しはじめる女性…等々、女性が広告の内外でどのように振る舞ってきたかを説明しながら、翻って男性の振る舞いをも対照的に描き出している。個人的にはおばあさんの描かれ方が興味深く、力強いイメージから守られるイメージに変わってきたという。この本が書かれた2000年から四半世紀、変わっている部分もありそうだ。2025/01/22
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