出版社内容情報
日本的経営からアメリカ型経営に変革を急げ。
日本企業の収益性が悪化の一途を辿っている。本書は不採算事業からの撤収、コア・コンピタンスへの全力投入、IR力の高め方等を紹介。
企業の不祥事が相次いでいる。三菱自動車のリコール隠し事件、狂牛病にからんだ雪印食品の詐欺事件など、数え上げればキリがない。こうした事件、事故、社長の暴言・失言、コンプライアンス(適法性)違反、IR(インベスター・リレーションズ)での違反行為などで、会社が傾く事例が、今後増えていきそうな気配である。スキャンダルめいた事件や事故を起こし、ずさんな企業体質が露呈すると、企業経営は致命傷になりかねない。そこで、本書ではこれまで取り上げられてきた「リスク・マネジメント」(危機管理)と「クライシス・マネジメント」(有事経営)を分け、後者について具体的な処方箋を解説していく。具体的には、経営層、広報、IR、総務などの担当者は、危機時はもちろん、平時においても「クライシス(有事)」対応が必要になる。生き残りか、市場退場かのカギを握っているのは、まさに事前の準備なのである。
●序章 「クライシス・マネジメント」とは何か
●第1章 社長が最大のクライシス要因だ
●第2章 「共同体」化した企業組織はクライシスに対応できない
●第3章 事件・事故・不祥事にどう対処すればいいのか
●第4章 IRで失敗すると会社は傾く
●第5章 “先送り”をどこまで続けるのか
目次
序章 「クライシス・マネジメント」とは何か―「クライシス・マネジメント」(有事経営)はすべて応用問題
第1章 社長が最大のクライシス要因だ―経営をチェックできない「日本型経営」の構造欠陥
第2章 「共同体」化した企業組織はクライシスに対応できない―リストラに成功する企業・失敗する企業
第3章 事件・事故・不祥事にどう対処すればいいのか―雪印乳業、三菱自動車の大失敗は「教訓」の宝庫
第4章 IRで失敗すると会社は傾く―Rに見る「わが社」と「ユアコーポレート」の大きな格差
第5章 “先送り”をどこまで続けるのか―「経営改革」は辛いが、サバイバル(生き残り)こそ最優先課題
著者等紹介
小倉正男[オグラマサオ]
1946年生まれ。早稲田大学法学部卒。71年東洋経済新報社編集局入社。企業情報部長、金融証券部長、編集局次長を経て、2002年から名古屋支社長・中部経済倶楽部専務理事。「コーポレート・ガバナンス」、IR、「リスク・マネジメント」、「クライシス・マネジメント」、そして日本型経営など組織論に強い
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