出版社内容情報
天明期より慶応期まで,幕藩体制社会の解体期の特徴を民衆(農民)の動向に焦点をあてて解明する。荒廃する農村の救済に奔走する豪農等の史料を分析。 目次 天明~文政期の基金・荒廃とその克服 天保期の凶作・一揆と豊年踊り 幕末の世直一揆と戊辰戦争
内容説明
幕末期に全国各地で世直し一揆・打ち毀しが頻発した。相次ぐ飢饉と社会不安に民衆たちは何を見、何に期待を寄せたのだろうか。関東農村の事例の実証的分析を中心に幕藩体制社会解体期における農村荒廃の実態に迫る。
目次
第1部 天明~文政期の飢饉・荒廃とその克服(天明期三河国山間村落の凶作と農民;天明七年江戸打ち毀しの一考察;北関東農村の荒廃と克服の努力 ほか)
第2部 天保期の凶作・一揆と豊年踊り(北関東における在郷町の成立と展開;天保四年武蔵国幸手宿の打ち毀し;天保七年三河国加茂一揆と豪農古橋暉皃 ほか)
第3部 幕末の世直し一揆と戊辰戦争(慶応二・三年下野国の農民一揆と出流山事件;慶応四年下野国における世直し一揆の展開;慶応四年下野国における戊辰戦争と民衆 ほか)