出版社内容情報
律令再建をめざし平安遷都を決定した桓武朝の特質について都城造営・官人構成や地方政策などから論究。 目次 桓武朝論 桓武朝廟堂 後宮の構成とその特徴 員外官の停廃をめぐって 勘解由使と不与解由状の成立 『延暦交替式』の実効力【ほか】
内容説明
奈良時代の政治・社会情勢の混乱のつづくなか、独裁的権力を発揮して、長岡、平安京への遷都、蝦夷の征討をはじめ勘解由使の設置、国司の交替の制など地方政治の改革を断行した桓武朝の諸問題を、古代国家のしくみのなかで改めて問い直す。
目次
1 桓武朝論
2 桓武朝廟堂の構成とその特徴
3 桓武朝後宮の構成とその特徴
4 員外官の停廃をめぐって
5 桓武朝前期の国司監察―勘解由使設置の前提として
6 勘解由使と不与解由状の成立
7 『延暦交替式』の実効力
8 桓武朝の太政官符をめぐって