出版社内容情報
近代日本の差別構造を,単なる運動史ではなく,生活のディテールの積み重ねによって解明する。 目次 差別と村落 「解放令」前後 新政反対一揆と被差別民(新政反対一揆と民衆的想像力 播但一揆 美作「血税」一揆【ほか】) 研究史について
内容説明
明治新政府による支配をうけ、被差別民に対しては支配するという一般民衆の二重構造と、二重支配によって近代化の中で取り残されていった被差別部落の実態を、民俗学・社会学の成果をふまえつつ、単なる運動史ではなく、その生活のディテールの積み重ねによって解明しようと試みる。
目次
緒論 差別と村落
第1部 「解放令」前後(「解放令」前夜の被差別民の生活;大和における一老農の生涯)
第2部 新政反対一揆と被差別民(新政反対一揆の概観と「脂取り一揆」;新政反対一揆と民衆的想像力;播但一揆;美作「血税」一揆)
第3部 研究史について(上杉聡氏の「解放令」研究をめぐって;「解放令反対一揆」研究の一動向;鈴木良氏の近代部落問題研究について)