出版社内容情報
民族の精神文化の所産〈民俗行事〉のひとつ成人式の本義を問いつつ大人という概念・要件の変遷を若者組と成人式の関わり，性や差別の歴史等を通して考える。 目次 日本民俗社会―元論は是か非か 若者組を青年団 成人と遊びの世界 美人論と良妻賢母【ほか】
内容説明
日本の精神文化の歴史的所産である〈民俗行事〉のひとつ「成人式」にはどのような意味が隠されているのか。大人とは何か。たとえば家・教育・性・差別等、各時代の具体的事柄の変遷を通してその特長と内実を問う。
目次
序章 一人前の主体性の確立のために
第１章 今何故成人の歴史が必要か
第２章 しつけ教育は成人づくりの子育ての基礎
第３章 日本民俗社会一元論は是か非か
第４章 成人式の歴史的考察
第５章 若者組と青年団
第６章 成人と遊びの世界
第７章 美人論と良妻賢母
第８章 成人の自覚と青年団
第９章 人間の一生と通過儀礼
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鵜殿篤
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思ったこと＝教育勅語が一時期話題になったとき。これがあたかも日本の伝統的道徳かのように主張する人もいたけれど。こういう民俗学の本を読むと、実際には教育勅語が日本の伝統的習俗の否定の上に成立していたものだということが分かる。2017/04/24
