出版社内容情報
江戸時代後期の経済学者・思想家として特異な位置を占める青陵の全体像に迫る。 目次 第一章 青陵人物考 第二章 著作の成立年代第三章 経済思想形成の基盤 第四章 経済論の諸相 第五章 経済論の展開 年譜・文献一覧
内容説明
江戸時代後期の経済学者・思想家として特異な位置を占める青陵の人物像・著作・経済思想を解明。先に『海保青陵全集』を編集した青陵研究の第一人者である著者の三十余年にわたる成果。巻末に年譜・文献一覧を付す。
目次
第1章 青陵人物考(姓名・人物像;晩年の一問題)
第2章 著作と成立年代(著作の成立時代;「新墾談」考;「待豪談」考)
第3章 経済思想形成の基盤(徂徠に連なる学問系譜;青陵の実学観に及ぼせる桂川氏の影響;青陵の各地遊歴)
第4章 経済論の諸相(興利論と倹約論;経営思想における慎重性・計画性;青陵と法)
第5章 経済論の展開(青陵の加賀藩政論;青陵と長州藩天保改革―その影響の推察より断定へ)