出版社内容情報
国家と仏教との関係,教団論,民衆と仏教との触れあい,知識と信仰について概観し,研究成果を収録。 目次 同朋思想と仏教 明治維新廃仏毀釈の地方的展開とその特質について 明治初期における僧侶と教育とを繞る諸相 明治期対外戦争に対する仏教の役割【ほか】
内容説明
仏教および教団の存亡をかけた、廃仏毀釈の打撃からのいち早い再起と、近代化を急ぐ新体制のなかで脚光をあびる洋学・洋教との対決を課題とする明治仏教を、最新の研究成果に基づき、さまざまな角度から解明する待望の書。
目次
1 近代的開明思潮と仏教(時代の特徴;維新仏教の性格;絶対主義と仏教の覚醒;国粋主義の台頭と仏教の革新;仏教思想近代化の諸相)
2 新教団形成期における仏教史の諸問題(明治維新廃仏毀釈の地方的展開とその特質について;海外教状視察の歴史的意義;明治維新期における日蓮宗の動向;明治初期における僧侶と教育とを繞る諸相;明治中期の排耶論;曹洞宗教団論―宗意表詮の近代化をめぐって;近代における浄土観の推移;近代真宗団と慈善;明治期対外戦争に対する仏教の役割―真宗両本願寺派を例として;明治知識人と仏教―夏目漱石をめぐって;仏教の世俗論理への対応―井上円了の修身教会設立をめぐって;北海道村落社会と宗教集団の形成)