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創元推理文庫
材木座の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488403119
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新宿の裏通りにある私立探偵事務所の椅子を壊しそうな巨漢の弁護士に「どうしたんだ、名探偵らしからぬ乱暴なことをいうじゃないか」と切り返されて、馬脚を露しかけた「わたし」はドッキリ。事務所の実績が某氏の明察に負っているとは他聞を憚るところなのだ…。推理番組『私だけが知っている』の脚本を原形とする「棄てられた男」「青嵐荘事件」、鮎川哲也版“ジェームズ・フィリモア氏の事件”ともいえる「人を呑む家」や、弁護士と私立探偵の両人が直接関与していない異色作「材木座の殺人」など、六編を収録。本格ミステリの大家が物した安楽椅子探偵譚、三番館シリーズ第四集。

著者等紹介

鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919年2月14日、東京生まれ。『黒い白鳥』『憎悪の化石』で第13回日本探偵作家クラブ賞受賞。『黒いトランク』『死のある風景』など著書多数。第1回本格ミステリ大賞特別賞、第6回ミステリー文学大賞特別賞受賞。2002年9月24日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

309
★★☆☆☆ 〈三番館〉シリーズ第4作目。 流石に4作目ということでマンネリ化していることに加え、ネタ切れ感もある。動機が全体的に弱いし、トリックもあっさりしているんよね。しかし、キャラの良さでそれなりには楽しめるし、何よりサクッと読めるので時間潰しには良い。 特に『青嵐荘事件』なんかは、資産家一家の長を遺産確保のため殺害するというクラシカルなストーリーで好みだった。 因みに、この頃から探偵さんが最初からバーテン氏に頼ることを前提に依頼を受けるようになっている(笑)2023/09/30

KAZOO

116
三番館シリーズの第4巻目です。すっかりこれだけ忘れていました。6作の短編が収められていてアームチェア・ディテクティブということで、この本を読むといつもテレビの「日真名氏飛び出す」を思い出します。森博嗣さんの作品も読んでいますが、やはり純粋推理ものというと鮎川さんのほうが上のような感じがします。2016/03/25

セウテス

69
三番館シリーズ第4弾。物語が始まる。登場人物やその関係が紹介され、やがて事件が起こる。ここで太った弁護士のパートに移り変わり、探偵の「わたし」が事件の詳細と依頼内容を聞く。探偵が依頼を遂行しようと、関係者を尋ねてアリバイを確認したりするが、行き詰まりバー三番館へたどり着く。バーテンが話を聞いて事件の謎を鮮やかに解く、という御決まりの安心の展開。しかし此れが良いのです、シリーズの魅力なのです。本作の6編も一寸した事に気づくと、バーテンの話を答え合わせにニンマリ出来ます。無理じゃね、というのも愛嬌という事で。2017/01/11

coco夏ko10角

28
三番館シリーズ第4弾。バーテンさんに頼ることに慣れすぎて、話のいくつかで私立探偵のわたしが依頼されて直で三番館に行くようになっちゃってる…。 『同期の桜』と『青嵐荘事件』がよかった。2018/10/25

geshi

23
ワンアイデア型の安楽椅子探偵ものなので、よく言えば手堅くまとまっている、悪く言えばあっさりしすぎる。『棄てられた男』はストレートな逆転の発想。『人を呑む家』は見えない人パターンの変化球トリック。『同期の桜』はホワイダニットのうまいずらし。『青嵐荘事件』はひっくり返しの光る王道フーダニット。『停電にご注意』は後出しっぽくて、ちょっと無理矢理な印象。『材木座の殺人』は単純なトリックを完成させるための大仕掛け。定型を崩す推理の二段落ちの楽しみ。2015/02/12

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