内容説明
「これは音楽と脳がどのように共進化してきたかの物語だ」全米で長年にわたってベストセラー入りし続ける話題作の日本語新版。レコード・プロデューサーから音楽認知神経科学者に転身した著者が語る、音楽と脳と人間を巡る知的冒険。
目次
はじめに 音楽が好きで科学も好き―なぜこの二つを結びつけたいのか
第1章 音楽とは何か?―ピッチから音色まで
第2章 足で拍子をとる―リズム、音の大きさ、ハーモニーを聞き分ける
第3章 幕の向こうで―音楽とマインドマシン
第4章 期待―リスト(とリュダクリス)の音楽に期待するもの
第5章 名前を知っているなら、電話番号は自分で調べて―音楽をどうカテゴリー化するのか
第6章 デザートが済んでも、クリックはまだ四つ先の席にいた―音楽、感情、そして爬虫類脳
第7章 何が音楽家を育てるか?―専門技術を分析する
第8章 私のお気に入り―好きな音楽を好きになる理由
第9章 音楽を生み出す本能―進化のナンバーワン・ヒット
著者等紹介
レヴィティン,ダニエル・J.[レヴィティン,ダニエルJ.] [Levitin,Daniel J.]
認知心理学者・神経科学者。ベストセラー作家の一面ももつ。サンフランシスコを本拠地とするミネルヴァ大学の芸術・人文科学創設学部長、マギル大学の心理学・神経科学名誉教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
3
音楽が好きで科学も好き―この二つを結びつけたい 音楽とは―ピッチから音色まで 足で拍子をとる―リズム、音の大きさ、ハーモニーを聞き分け 幕の向こうで―音楽とマインドマシン 期待―リストとリュダクリスの音楽に期待するもの 名前を知っているなら、電話番号は自分で調べて―音楽をどうカテゴリー化するのか デザートが済んでも、クリックはまだ四つ先の席にいた―音楽、感情、そして爬虫類脳 何が音楽家を育てるか―専門技術を分析する 私のお気に入り―好きな音楽を好きになる理由 音楽を生み出す本能―進化のナンバーワン・ヒット2021/04/01
鴨長石
2
今まで意識したことはなかったが、人間は一つの音楽の様々なバージョンを「同じ音楽」と認識できるというのは確かに興味深い。そして耳は空気の振動という1次元の現象しか捉えられないのに、かくも複雑な音を認識できるのも驚きだ。何より、脳のどのような部分で音楽のどの要素を検出しているかというのがマップで示されており、現在の脳科学はそこまで進んでいるのかと驚愕した。著者と同じく人生の少なくない部分を音楽が占めてきた自分にとっては、「言語」と同等、もしくはそれよりも根源的に「音楽」が存在するという説に心から賛同したい。2021/03/08
林克也
1
面白かった。 この本を読むと、私のような素人は50年近く前に中学に入学して以来聴いてきた音楽の聴き方(音への理解?)が変わる気がする。 あと、この本でいろいろな音楽家・演奏者が取り上げられているが、ダニエル・J・レヴィティン氏はなかでもフリートウッド・マックがとても好きなんだろうな、と思った。 2021/03/07
カネコ
1
◎2021/02/21
t-poyo
0
概ね面白かったが、音楽の認知に関して解明されていないことも非常に多いことがわかり、少しがっかりした。言語の認知についてはもっと進んだ研究がなされていそうで、本書でも言語認知学のフレームを用いているシーンが何回かあったので、入門程度に掘り下げてみようと思った。2025/05/16