成功する音楽家の新習慣―練習・本番・身体の戦略的ガイド

クリックスタイン，ジェラルド【著】〈Ｋｌｉｃｋｓｔｅｉｎ，Ｇｅｒａｌｄ〉/古屋 晋一【監修】/藤村 奈緒美【訳】

ヤマハミュージックエンタテインメントホー（2018/10発売）

• サイズ B5判／ページ数 336p／高さ 26cm
• 商品コード 9784636943375
• NDC分類 761.9
• Cコード C0073

内容説明

効果的な練習方法、あがり・暗譜対策、キャリア形成…器楽の演奏家はもちろん、声楽家を含むすべての音楽家のために。演奏家・教育者として３０年以上にわたるキャリアを持つ著者が、最新の研究と豊富なキャリアから得た知見を余すところなく盛り込んだガイドブック。

目次

第１部　練習上手になるには（準備を整える；深く練習する；グループでの音楽活動）
第２部　恐れずに演奏する（演奏不安とは何か；パフォーミング・アーティストになるには；プロらしく演奏するには）
第３部　音楽家であり続けるために（故障を防ぐ；生徒として成功する）

著者等紹介

クリックスタイン，ジェラルド［クリックスタイン，ジェラルド］ ［Ｋｌｉｃｋｓｔｅｉｎ，Ｇｅｒａｌｄ］
音楽家・教育者。１９９２年から２０１２年までノースカロライナ大学芸術学部の音楽科教授を務め、その後２０１２年から２０１６年までは、ボルティモアのピーボディ音楽院にて音楽における起業家精神の講座で教鞭を執った。現在は、国際的な講演活動のほか、音楽家にかかわりの深いトピックについての執筆活動を精力的に行っている

古屋晋一［フルヤシンイチ］
ソニーコンピュータサイエンス研究所（ＳＯＮＹ　ＣＳＬ）リサーチャー、上智大学特任准教授、ハノーファー音楽演劇大学客員教授、京都市立芸術大学・東京音楽大学・エリザベト音楽大学講師。アンドーヴァー・エデュケーターズ公認講師、大阪大学基礎工学部、人間科学研究科を経て、医学系研究科にて博士（医学）を取得。ミネソタ大学神経科学部、ハノーファー音楽演劇大学音楽生理学・音楽家医学研究所、上智大学にて勤務した後、現職。研究上の受賞歴に、ドイツ研究振興会ハイゼンベルグ・フェローシップ、フンボルト財団ポストドクトラル・フェローシップ、文部科学省卓越研究員、日本学術振興会海外特別研究員など

藤村奈緒美［フジムラナオミ］
１９７３年生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒。司書職を経て翻訳家となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あんさん]

おそらく音大生を読者にした本。練習、本番、体のケアやキャリアプランニングまで取り上げる。セラピストやカウンセラーに相談するよう、度々記述されるのは米国らしさか。これで本番での失敗が少しは減らせるだろうか。「コンサートのとき聴衆は音楽の世界に浸っているので間違いをあまり気にしない」「どんなミスをしでかしても、とにかく演奏を続けよう。同時に、力を抜いてポジティブな雰囲気を醸し出そう。何が起きても自信に満ちた態度を崩さないことだ」「溺れるのは水に落ちたからではない。水から出られなかったからだ」

2023/06/17

[ヨータン]

趣味で歌ったり演奏するので読んでみましたが、ここまで必要ないよというくらい丁寧に詳しく書いてありました。本気で音楽で食べていこうと思っている人にとっては手放せない本になると思います。

2021/02/11

[スリカータ]

緊張対策を知りたかったので、じっくり読みました。弦楽器、管楽器、声楽、打楽器、ソロ、アンサンブルなど様々なシチュエーションに対応しています。時間を置いて再読したい本です。

2019/09/05

[ヨハネス]

とてもいい。暗譜ができなくなったのは歳のせいでもあるとは思うけど、ちゃんと方法があったんだ。漫然と弾いてて暗譜したのは、本番で間違えやすいって怖い。１～２週間でマスターできる曲を選ぶことができるのは独習者の特権かも。楽譜の扱い方について、電子版とかコピーの用意の仕方とか、古い本には絶対書いてない情報があるのがすばらしい。本が重いので電車内で読む機会が限られ、また次の予約も途切れず入るのでなかなか読了しない。何度でも予約して意地でも図書館本で読了する。買ったら積読間違いないもの。

2020/01/01

[ミー子]

音大生などプロの音楽家を目指す人向けではあるが、私のように趣味でピアノを続けているアマチュアでも、音楽をある程度真剣にやろうとしている人にはとても有益な本。私の場合、人前で弾く時にアガらないよう色々努力してもダメで困っていたが、その解決法が見えたかも。私の場合、暗譜の方法を根本的に変える必要があると知った。練習法や暗譜法、本番前・後のこと、体のことや心構えまで幅広い内容。あらゆる楽器そして声楽の人も想定した内容で、ピアノソロしか多分やらない私には無関係なページもあるが、有益な内容の方が圧倒的に多かった。

2019/01/27