内容説明
本書では、遺族から提供されたカートの遺品、そして映像化の過程で製作されたマテリアルをさらに掘り下げ、ニルヴァーナのフロントマンという虚像と、カート・コバーンという実像とのはざまに揺れる「矛盾」に生々しく迫る。妻コートニー・ラヴ、親友クリス・ノヴォセリック、実母ウェンディ・オコナーなど、カートの人生に深く関わったキーパーソンたちの告白と、これまで公開されることのなかったアニメーションスチール、アート、プライベート音源、写真、映像、私的なコレクションの数々をとおして、カートの作品と人生の足跡をひも解いてゆく。ブレット・モーゲンが作り上げた革新的な映像は、カート・コバーン信奉者たちにある種の衝撃を与えた。そして本書は、その映像世界と、さらにはその向こう側に横たわるカート・コバーンの世界へと人々をいざない、その心を激しく揺さぶる。新しい「カート・コバーン・ショウ」が、ここに開演を迎える。
目次
INTRODUCTION―イントロダクションbyブレット・モーゲン
INTERVIEWEES―証言者たち
BEEN A SON―ビーン・ア・サン
SMELLS LIKE TEEN SPIRIT―スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
LOVE BUZZ―ラヴ・バズ
SERVE THE SERVANTS―サーヴ・ザ・サーヴァンツ
ANEURYSM―アニュウリズム
AIN’T IT A SHAME―エイント・イット・ア・シェイム
著者等紹介
モーゲン,ブレット[モーゲン,ブレット] [Morgen,Brett]
ドキュメンタリー映画界において「マッド・サイエンティスト」との異名をとり、過去15年にわたり革新的なドキュメンタリー作品の脚本、監督、製作を手がけてきた鬼才。1992年にマサチューセッツ州のハンプシャー・カレッジで神話学とアメリカ史学の文学士号を取得後、1999年にはニューヨーク大学(NYU)の映画学科で美術学修士課程(MFA)を修了。NYUの卒業制作映画『On the Ropes(原題)』が、1999年サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞
喜多直子[キタナオコ]
和歌山県出身。京都外国語大学卒業後、公立中学校の英語教師を経て、企業内通訳および翻訳に従事。その後、出版翻訳者として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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