内容説明
“100年に一人”の若き天才指揮者と「エル・システマ」アーティストたちの驚くべき才能と熱き魅力に初めて迫る。
目次
第1章 ベネズエラが生んだ“世界的スター”グスターボ・ドゥダメル(スター指揮者誕生;ドゥダメルのオーケストラ ほか)
第2章 エル・システマのアーティストたち(世界で活躍するアーティストたち;シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ ほか)
第3章 世界最大のオーケストラ教室“エル・システマ”(大規模音楽教室の組織と歩み;貧困や犯罪から子どもたちを救うエル・システマ)
第4章 ベネズエラの音楽(ベネズエラという国;ラテン・アメリカのクラシック音楽 ほか)
著者等紹介
山田真一[ヤマダシンイチ]
1963年東京生まれ。芸術文化研究者。音楽評論家。シカゴ大学大学院博士課程修了。昭和女子大学非常勤講師(文化政策)。評論では長期海外在住時より音楽専門誌や新聞などに執筆。ラジオやテレビにも出演。文化事業コンサルティングにも従事。シンポジウムやセミナーの企画、司会も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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むーん
7
前半が指揮者ドゥダメルの紹介、後半がベネズエラの音楽教育システム、エル・システマの紹介とそこ出身の音楽家の紹介という構成になっている。知らないことばかりなので新鮮な内容だが、筆者が色々と褒め称えすぎで余り客観的とはいえない文章。あとタイトルが内容と少し矛盾(ドゥダメルは貧困社会で生まれた訳でなく、筆者はわざわざそこを強調している)しており、大人の事情を感じる笑。エル・システマについて知りたくて読んでみたが、この本では基本的な紹介に留まっており、筆者の別の著作が詳しいらしい。まあ話自体は面白かったです。2016/01/08
あむけ
1
YouTubeで見るとアンコールで湧く理由がここにあるのだ2013/10/17
ふみ
1
タイトルだけ見ると誤解してしまいそうだが、ドゥダメル自身は貧困家庭の出身ではない。ベネズエラ自体も決して貧困国ではなく、むしろ南米では最も裕福な産油国であって、そうでなければエルシステマという制度は生まれなかった。この本は、エルシステマ大好き筆者による、ドゥダメル&仲間たちの称賛本であって、音楽論説としては正直水準には達しないし、エルシステマを知りたいなら前作「エルシステマー音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策」のほうが詳しい。ちなみに、ドゥダメル&SBユースオケのマランボは一聴の価値ある。2012/06/19
umiteru
1
日本に来た時にナマで、聞きたかった~!ドゥダメルが若いのに、リハーサルから演奏家たちをリラックスさせ、ユーモアを忘れないリーダーシップや、指揮をするのに、素敵な女性が通りかかるのを見て目を奪われる若者のように、などと具体的な指示をするなどが印象的。音楽通ではないので、斜め読みだったがYouTubeで一目惚れ(笑)した指揮者の天才ぶりや、偉大さを、垣間見た。縁があまりないクラシック音楽や旅したことはたけどはあるが素通りに近かったベネズエラに親近感がうまれました。マンボ!2011/11/20
s_TAKAHASi
0
エルシステマの社会的責任システムとしてのポテンシャルに興味を持ち購入。東京芸術劇場にもシモン・ボリバルオーケストラの公演にも足を運んだ。2020/12/28