空耳の科学―だまされる耳、聞き分ける脳

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  • サイズ B6判/ページ数 312,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784636859973
  • NDC分類 141.22
  • Cコード C0095

内容説明

科学と音楽に関心をよせる高校生たちに語る、聴覚研究の最前線。私たちが何気なく接している「空耳」こそが、世界を認識するための脳の巧みな戦略だった!?ふだんの音風景がちがって聞こえる、刺激と興奮の白熱講義録。

目次

第1章 聴覚の研究に至るまで―古典と歌謡曲と電気工作が好きな少年
第2章 百聞は一見に如かず?―聴覚よりも視覚のほうが大事という誤解
第3章 耳の良さにはいろいろある―絶対音感があると耳がいい?
第4章 音とは何か―音の高さや音色はどうして生まれる?
第5章 聞こえている音は、すべて空耳!?―空耳に任せておけば、たいがいうまくいく
第6章 聴覚システムのすべて―耳から脳へ、脳から耳へ
第7章 できることはよくわかる?―脳は自分でできることをイメージして音を聞く
第8章 なぜ、音に感動するのか―なじみのあるものと新しいものの狭間にあるもの

著者等紹介

柏野牧夫[カシノマキオ]
1964年岡山生まれ。幼少期から電気工作と歌謡曲好きが昂じて聴覚研究の世界へ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(心理学)。現在、日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所上席特別研究員・人間情報研究部長、東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報システム専攻連携教授。専門は心理物理学・認知神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

18
完全な静寂の中では何も聞こえない、雑音があるから音は聞こえる。脳は連続して流れる音はそうだろうと判断し、本来は無いはずの音を数ミリ秒遡行して「作り出す」。また、雑音がこまめに挿入されてしまうと時間感覚が狂ってしまう。人は視覚に9割方たよって物事を判断すると言われているが、実のところは違う。それはただ、知覚の研究者の流行が視覚に偏っているだけのこと、音によっても世界は動かされている。……この本を読むよりネットで体験しながらの方が、実感しやすいかも。2017/02/02

11
立読。高校生に講義した内容をまとめたもの。音声があるとより分かり易いと思う。視覚が9割といわれているが、、、 次回、購入してゆっくり再読したい。2014/11/03

CJ

6
空耳についてだけというよりも、人間がいかに音を認識しているかという、聴覚のしくみを主に解説した内容。周波数や音圧の話、脳やミラーニューロンの話題まで出てきて、グラフが出てきた箇所などはちゃんと理解できなかった部分も多々。とはいえなるほどと思わせながら読ませていく構成になっており、なかなか興味深く読めた一冊でした。2012/11/27

侘び寂び侘助

4
人間が聴いている音がこのような仕組みで頭の中に入り、脳で理解されるのかを対話方式で解き明かした本。正直、知らないことが多く、脳の働きが補正をかけてるなど、知的興味をそそる本。2020/08/30

okaka

4
聴覚認知の研究をしている先生の講義録。限られた時間で聴覚の世界に興味を持ってもらおうとしているためか駆け足な印象があるが、「空耳」という軽めの言葉から広がって行く聴覚認知システムの話は思いのほか広範でハード。これにしっかり付いて行っている生徒達は優秀だなあ。2013/02/25

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