感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
53
☆4。この手の世界音楽本にしては、ヨーロッパの芸術音楽をあえて削除し、他のシリーズに移している所が潔い。表紙の中心にサンバの記事の絵(黒人たちが着飾って踊っている)を持ってきた部分で、この本のスタンスが読み取れる。とはいえ、それぞれの世界音楽の関連性などがオミットされ、バラバラに紹介されているという印象を受けた。同シリーズのジャズにあるように歴史的な関係をもっと出して欲しかった。もちろん各分野の説明は短いなりに良く書かれていて、バランスが取れている。あと、坂本龍一の顔が全然似ていない。誰これ?2020/09/01
クラムボン
11
「絵本で読む音楽の歴史」の第1巻が「世界の音楽」。単に世界の音楽の多様性を紹介するのでなく、伝統音楽の変遷と他の地域との交わりを《歴史》として述べる。絵本にしては固いが、絵はどれも魅力がある。先ずアボリジニ、中央アフリカ、北アメリカ先住民、ポリネシアの音楽は興味津々だ。その後は古代の音楽(メソポタミア、エジプト、イスラエル、ギリシア、中国、インド)…急に教科書的な古代史で興味無し。…が再びジャワの影絵、サンバ、ジプシー、タンゴになると面白くなる。それでも漏れた音楽は多いだろう。改めて音楽の多彩さを知った。2023/12/08