内容説明
カメラマン志望だった僕は、東京でのサラリーマン生活に終止符を打って北海道に渡った。北の海の小さな入り江に面した原野の一軒家を見つけ、大自然が奏でる命の鼓動に触れた時、ようやく僕の居場所が見つかったと思った。四季折々の表情を見せる霧多布湿原と漁師のおじいちゃん一家、そして僕との厳しくもファンタジックな物語が始まる。
目次
プロローグ 会社を辞めて、幕は上がる
湿原の春(風に押されて動き出す;土と汗にまみれる日々)
湿原の夏(見つけた、原野の中の一軒家;エトピリカに会いたい ほか)
湿原の秋(コンブ漁は海との戦い;ガラス越しに子ジカとキス ほか)
湿原の冬(湿原は徐々に凍り始める;東京へ帰ろう)
おじいちゃんが死んだ
海に命をかける人間のドラマ(俊則さんとおじいちゃんがダブッて見えた;父と子を包み込む、穏やかな太陽の光)
エピローグ 新たな一歩を踏み出す
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- 和書
- 少年司法における科学主義