内容説明
大分県大分郡湯布院、この静かな温泉の町に「おもや」と名付けられた小さな旅館が建てられた。定年になったら障害者たちが安心して泊まれる宿を作りたい、36年間の東京の生活に別れを告げた一組の夫婦の夢の実現だった。その夢を育んだのは手足に重度の障害を持った奇形猿「大五郎」の存在だった。大五郎との激しくも心暖まる記録を通し、生きる意味、家族というものを問うフォト・ドキュメント。
目次
第1章 定年後、湯布院で第二の人生を始める―三六年間の東京暮らしにピリオド。障害者の泊まれる宿を作る
第2章 重度の障害を持った猿が新しい家族に加わった―体重三百グラムのダルマのような猿。強く育て、と大五郎と名づけた
第3章 三人の娘プラス一匹の息子―人間と同じ心を持った猿。その行動は家族に生きると尊さを教えた
第4章 家族・それぞれの旅立ち―二年四カ月、精一杯生きた大五郎。その思い出を胸に新しい道を行く
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