内容説明
人類の文明は酒に酔うことなしには始まらなかった。西欧古典文学の根底には、常にワインの香りが漂っている。呑んべえである私には、どうしてもそうとしか思えないのである。酔っ払いの一分の理、とくとご賞味あれ。
目次
第1章 大洪水のあと、ノアは酔っぱらった―『聖書』
第2章 ギリシアの神々はわがままだった―『イーリアス』『オデュッセイア』
第3章 生の根源はディオニュソス―『バッコスの信女』
第4章 ワインに溺れて滅んだローマ帝国(1)―『アエネーアス』とホラティウス
第5章 ワインに溺れて滅んだローマ帝国(2)―『サテュリコン』
第6章 ワインと聖杯伝説とイギリス人―『アーサー王の死』
第7章 愛はすべてを征服す(1)―『カンタベリー物語』
第8章 愛はすべてを征服す(2)―『デカメロン』
第9章 おいらはすっぱいキリスト教徒―『ドン・キホーテ』

              
              
              

