鉄旅LIBRARY<br> 新編 秘められた旅路―ローカル線に乗って

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鉄旅LIBRARY
新編 秘められた旅路―ローカル線に乗って

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635820240
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0095

内容説明

雑誌「旅」の名編集長が、若き日に発見した自然と人間。60年の歳月を経て、復刊!地方路線の―なにげない―窓外の風景との出会い…21線収録。

目次

十勝平野の地平線―根室線
三陸海岸縦断―八戸線・山田線
伝説の峠を越えて―仙山線
冬の奥会津・夜話―会津線
越後女の哀歓―越後線
よみがえる山村―水郡線
花と海女と黒潮と―房総東線・西線
武蔵野の西の果て―八高線
八ヶ岳高原の旅―小海線
伊那谷の断想―飯田線
素朴なる谷間の湯―大糸北線
アルプスの人情―大糸南線
丹波の山ふところ―福知山線
碧い人造湖―姫新線
陰から陽への旅情―伯備線
知られざる傑作―山陰線
四国の高冷地へ―予讃線
九重山の素顔―久大線・宮原線

著者等紹介

岡田喜秋[オカダキシュウ]
1926年、東京生まれ。作家。旧制松本高校を経て、東北大学経済学部卒業。1947年、日本交通公社に入社し、1959年より12年間にわたって雑誌「旅」の編集長を務める。雑誌編集者時代から日本各地を取材して数多くの紀行文を発表。退職後は、横浜商科大学教授として観光学の構築に努めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひねもすのたり

9
【kindle unlimited】本書は著者が月刊誌「旅」に掲載した紀行文を書籍化したもの。 旅の舞台は1955年(昭和30)。都市部は復興を経て高度成長の端緒につきますが、地方ではその灯を見ることさえ叶いません。そんな時代の風景や暮らしが情感を込めた筆致で綴られます。 印象深いのは雪の宿で最終列車を見送る『冬の奥会津・夜話ー会津線』 毒消し売りの女たちの旅『越後女の哀歓ー越後線』ノスタルジーと呼ぶほど私はこの時代を知りません。掻き立てられるのは過ぎ去ってしまった時代への憧憬なのかもしれません。★5 2019/09/03

志村真幸

1
 『秘められた旅路-ローカル線をめぐる』(万記書房,1956年)と『日本の旅路-その詩と真実』(日本経済新聞社,1964年)の2冊を一冊にまとめて復刊したもの。さらに、新たに1編が加えられている。また、90代になった著者が全面的に加筆修正している。  根室線、会津線、水郡線、八高線、福知山線、伯備線、予讃線など18のローカル線を旅した紀行文。1950-60年代に書かれたもので、まだ東海道新幹線も走っていない。そんななか、各地をめぐって旅情を紹介している。  いまとはまったく違う雰囲気が味わえておもしろい。2019/03/05

やまほら

1
昭和30年代前半、即ち今から60年ほど前の北海道から九州までの紀行文18編をまとめ、まだ存命の著者が手を加えたもの。あまり鉄道に関する記述はない。自分が生まれた5年ほど前なのに、驚くことが数多い。清里・野辺山がまったく観光地化されていないことはまだしも、今の大糸線平岩駅付近が、冬になると医者にもかかれないところだったとか。読み始めは固めの文章に少々慣れなかったが、だんだんとはまってしまった。2018/02/10

ターさん

0
1960年頃の日本の鉄道を巡る原風景が語られている。旅人には時間を超えた共通点はあるようだ。当時も現在でも、ノスタルジーは何時の時代にもある。『日常は意識にのぼらない、「時間」というものが、夜汽車に乗ると、不思議に呼びさまされてくる。(中略)都会では、いつも十二時までが、「今日」だと思っているが、ここでは、終列車とともに人間の行動が終るのだ』昔、東京発大垣行きの夜汽車があった。学生時代この列車で帰省し、途中下車で京都・奈良を旅した。これは旅の終わりではなく、始まりであった。私の旅の原点はこの夜汽車にある。2020/04/02

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