槍・穂高・上高地地学ノート―地形を知れば山の見え方が変わる

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槍・穂高・上高地地学ノート―地形を知れば山の見え方が変わる

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784635530729
  • NDC分類 454.5
  • Cコード C0075

出版社内容情報

上高地と槍・穂高連峰、世界有数のその不思議な地形の魅力を紐解く。
この一冊で山の見え方が変わる!

上高地から横尾へ向かう道、途中から地面が白から黒に変わっていた。
常念山脈では常念岳のピークだけが三角形に尖っている。
イルカ岩に代表される燕岳周辺にだけ存在する不思議な形の岩塔群――。

登山中に周りを見回して、ふと気づいたわずかな地質の変化や特徴的な地形。
そこには実は壮大な大地の営みが隠されています。
特に登山者に人気の北アルプスの槍・穂高・上高地周辺には、日本列島が誕生する以前の1億数千年前から、つい最近ともいえるほんの数万年の出来事まで、さまざまな地形・地質的な歴史が凝縮、しっかりと記憶されているのです。

本書は、美しい写真と数多くの図版で、そんな北アルプス南部の大地の歴史をわかりやすく紐解いていく一冊です。
山歩きの最中、これまで

内容説明

槍の穂先はどうして傾いているのか?北アルプスの槍・穂高連峰と上高地、世界有数のその不思議な地形の謎と魅力をひも解く。

目次

山を地質で眺めるということ
地質図を片手に上高地散策
穂高を作る岩石 溶結凝灰岩を知る
ありし日の槍・穂高カルデラを想う
南岳の礫岩に大地の輪廻を見る
穂高に大岩壁ができた理由
なぜ常念岳は三角形に尖っているのか
流浪の岩石 槍ヶ岳結晶片岩
世界一若い花崗岩、現る!滝谷花崗閃緑岩
槍・穂高を押し上げた巨大な力
雪渓と氷河、どこが違う?氷河の基本
氷河地形のビフォー・アフター
槍ヶ岳になれなかった中岳
氷河公園の歩き方
穂高を削った氷河はどこまで流れていたか?
槍沢の氷河地形探訪
実践!前穂を削った氷河を想像する
屏風岩の大岩壁が生まれた理由
雲仙普賢岳と焼岳を重ねて見る
岩塔を作った天才彫刻家の正体〔ほか〕

著者等紹介

竹下光士[タケシタミツシ]
1965年、京都市生まれ。地形写真家。武蔵野美術大学油絵学科卒業。北穂高小屋にアルバイトとして勤務しながら写真撮影を始める。現在、日本自然科学写真協会会員、日本地質学会会員

原山智[ハラヤマサトル]
1953年、長野県岡谷市生まれ。東京教育大学理学部地学科地質学鉱物学専攻。京都大学大学院博士課程修了。理学博士。通産省工業技術院地質調査所(当時)を経て、1997年から信州大学理学部助教授。現在、理学部名誉教授。専門は地質学。北アルプスの成り立ちなど、断層やマグマ活動による山脈形成過程の研究を一環して行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

57
解説聴きながら登山できるとよかったな。 日本にも氷河があるとわかったのは2012年 感動的ニュース、覚えてる。2023/09/07

kawa

35
地元北アルプスの山々の威容の成り立ちを、ため息の出るような写真と地学的視点で解説。槍ヶ岳や穂高岳は約176万年前の超巨大噴火で沈下してできたカルデラにたまった火山灰が溶結、その1万年後の噴火で隆起して誕生。安曇野を流れる梓川は信濃川となって新潟市・日本海にそそいでいるが、約12万年前は岐阜から富山方面へ流れていた。噴火でできた焼岳によりせき止められて現在の形に。大古の想像を絶する自然の働きが今の姿を形造る。日頃何となく見ている山景色が改めて別物に見える。登山を経験していたならさらに楽しめただろう。2024/05/26

yoneyama

13
90年代に槍穂高の巨大カルデラ起源の溶結凝灰岩調査と、世界一新しい花崗閃緑岩体の発見をした地質学者原山智。著者はその内容をわかりやすい文体と写真で誘う竹下光士。専門家と写真ライターのコンビで、目に見づらい地質的世界の奥深い魅力を伝えることに大成功している。74pの、ハラヤマのコラム、第四紀花崗岩の発見の下りはそのパズルがとけて一気に長年のもやもやが晴れていく羨ましい体験。 30年前に地質学を修め卒業しその後も山と関わって来たのに地質史には不思議と無関心だった、この世界は専門家のための論文ばかりだった。2023/08/21

イツシノコヲリ

3
地質学会に所属している山岳写真家と信州大学の名誉教授がタッグを組んで豊富な写真と共に非常に分かりやすく説明している。内容も濃く、この地にカルデラがあったことや昔の上高地は湖だったことなど色々なことが学べた。2023/12/30

kaz

1
ブラタモリの上級編という印象か。地質のことは全く詳しくないが、上高地等の成り立ちに関する話は面白いし、写真も美しい。図書館の内容紹介は『穂高に大岩壁ができた理由は? なぜ常念岳は三角形に尖っているのか? 岩塔を作った天才彫刻家の正体とは? 北アルプスの槍・穂高連峰と上高地、世界有数のその不思議な地形の謎と魅力を豊富な写真とともにひも解く』。 2023/08/23

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