出版社内容情報
命の危険を賭してまで挑む「冒険的行為」の理由に迫る。
「成功率3割くらいが面白い」との言葉とともにフィッツロイの冬期単独初登頂に挑んだ山野井泰史。
「命の確かな保障があったなら、おそらく海にでなかった」と語るのは、小型ヨットを操り氷に閉ざされる直前の南極から生還した片岡佳哉。
そして、潜入不可能とされていた未踏の谷に足跡を印した大西良治。
かつてオペル冒険大賞の事務局長を務めた著者が、「本物の冒険とは何か」という論考とともに、身近に死を意識しながらの単独登攀や荒れ狂う南氷洋の航海、人跡未踏の渓谷の初踏査などに挑んだ「冒険者」たちにインタビュー。彼らの心理を解き明かす。
【目次】
■内容
第1章 冒険とは何か
1.冒険の定義
2. 冒険の意義
3.冒険を検証する
第2章 冒険の現在形
1.山岳
2.海洋
3.極地その他
第3章 冒険者たちの心理
<山野井泰史、片岡佳哉、大西良治に聞く>
1.冒険の動機
2.冒険への向き合い方「スタイル」へのこだわり
3.プレッシャーとの付き合い方
4.死をどう捉えるか
5.一線を超える(1)
6.一線を超える(2)
7.功名心―冒険家の無視できぬ病弊
8.コンプレックス
9.社会的通念の欠如
10.刺激の常習性
11.達観
内容説明
「成功率3割くらいが一番面白い」との言葉とともにフィッツ・ロイの冬期単独初登頂に挑んだ山野井泰史。「命の確かな保障があったなら、おそらく海にでなかった」と語るのは、小型ヨットを操り氷に閉ざされる直前の南極から生還した片岡佳哉。そして、潜入不可能とされていた未踏の谷に足跡を印した大西良治。かつてオペル冒険大賞の事務局長を務めた著者が、「本物の冒険とは何か」という論考とともに、身近に死を意識しながらの単独登攀や荒れ狂う南氷洋の航海、人跡未踏の渓谷の初踏査などに挑んだ「冒険者」たちにインタビュー。彼らの心理を解き明かす。
目次
第1章 「冒険」とは何か(冒険の定義―「コアな冒険」という考え方;冒険の意義;「冒険」を検証する)
第2章 冒険の現在形(山岳;海洋;極地)
第3章 冒険者たちの心理(冒険の動機;冒険への向き合い方―「スタイル」へのこだわり;プレッシャーとの付き合い方;死をどう捉えるか;一線を越える(1)
一線を越える(2)
功名心―冒険家の無視できぬ病弊
コンプレックス
社会通念の欠如
刺激の常習性
達観)
著者等紹介
菊地敏之[キクチトシユキ]
1960年神奈川県生まれ。10代よりアルパインクラミング、フリークライミング両面で活躍。特にヨセミテに足繁く通う。谷川岳一ノ倉沢烏帽子奥壁大氷柱初登攀、トランゴタワー・スロベニアルート登頂ほか、ヨセミテ エル・キャピタン「ノーズ」ワンデイアッセントなど記録多数。元『クライミングジャーナル』編集長。元オペル冒険大賞事務局長。一般社団法人 アルパインクライミング推進協議会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。